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プライオリティ・パスとは?日本国内・海外の空港での使い方や注意点を徹底解説!

クレジットカードにプライオリティ・パスを付帯すれば、国内だけでなく世界中のVIPな空港ラウンジを利用できます。この記事では、プライオリティ・パスの使い方やメリット・注意点などを詳しく解説します。

プライオリティ・パスとは?


プライオリティ・パスとは、プレミアムクレジットカード会員やフリークエントフライヤー向けの会員プログラムです。このプログラムにより、会員は世界1,300か所以上の空港ラウンジを利用することができます。

プライオリティ・パスが使える空港

プライオリティ・パスは、148カ国、1,300以上の空港でラウンジを展開しています。これは世界で最も大きなラウンジネットワークの1つです。プライオリティ・パスを所有していれば、成田国際空港や関西国際空港など、国内の主要空港でもラウンジが利用できます。

プライオリティ・パスで受けられるサービス

プライオリティ・パスの会員は、以下のようにラウンジ以外でもさまざまなサービスを受けられます。

  • スナックやアルコールを含むドリンクの提供
  • Wi-Fiや充電設備の利用
  • 空港内にあるレストランやショップの優待割引
  • スパ、マッサージ、仮眠室などの追加特典
  • 多言語対応の電話サポート

プライオリティパスを持っているだけで、飛行機が到着するまでの待ち時間を快適に過ごせます。

プライオリティ・パスのランクは3種類

プライオリティ・パスには、スタンダード、スタンダード・プラス、プレステージの3つの会員ランクがあります。選ぶ会員ランクによって、会員のラウンジ利用料や無料利用回数が異なります。

日本国内でのプライオリティ・パス利用時の注意点

日本国内で利用することも多いプライオリティ・パスですが、いくつか注意点もあります。

利用可能な空港は4つのみ

日本では、プライオリティ・パスが利用できる空港が4つのみです。

  • 成田国際空港
  • 中部国際空港
  • 関西国際空港
  • 福岡空港

上記以外の空港では利用できないため注意しましょう。

羽田空港は1月末まで利用できましたが、2023年2月以降はプライオリティ・パスを使ってのラウンジ利用はできないようになりました。

基本的には国際線で利用可能

プライオリティ・パスは、主に国際線が対象です。ただし成田空港の場合、第1・第2ターミナルなら国内線でも利用できます。またレストランの割引利用なら下記空港でも利用可能です。

  • 中部国際空港:第2ターミナル「フライトオブドリームズ」
  • 関西国際空港:第1ターミナル「ぼてぢゅう1946」

プライオリティ・パスの5つのメリット

ここではプライオリティ・パスのメリットについて、より詳しく解説していきます。

同伴者も利用できる

プライオリティ・パスの最大のメリットは、カード会員が同伴者を連れてラウンジに入れることです。部下との出張やパートナーとの旅行でも、一緒にラウンジの無料サービスが受けられます。また中には子どもが無料で入れるラウンジもあります。

アルコールも含め無料で飲食ができる

プライオリティ・パスに加盟しているラウンジでは、通常無料の軽食・飲み物を提供しており、飲み物にはアルコールも含まれます。軽食は通常ビュッフェスタイルで提供されているので、好きなタイミングで気軽に食べられるのが特徴です。

軽食の中にはスナックだけでなくご飯やパン、肉から魚までさまざまな料理が無料で楽しめます。ラウンジごとに用意されている料理を楽しむのも、旅行・出張が多い人にとっておすすめしたいポイントです。

シャワールーム・仮眠室などが利用できる

プライオリティ・パスを利用すれば、空港内にある無料のシャワーや仮眠室などが利用できます。リフレッシュした状態で搭乗できるのは、出張の多いビジネスマンにとってポイントが高いのではないでしょうか。

無料Wi-Fiや充電スポットなどが利用できる

プライオリティ・パスで利用できるラウンジでは、無料Wi-Fiや充電スポットが利用できます。フライト前だけでなく、フライト中にも仕事をしたい人、動画サービスを楽しみたい人にぴったりです。充電スポットは通常の待合スペースにもありますが、数が限られているため利用しづらいでしょう。

飛行機に乗る前にリラックスすることができる

プライオリティ・パスのラウンジは手荷物検査場の後にあるため、出発ギリギリまでラウンジでリラックスすることができます。クレジットカードで利用できるラウンジもありますが、通常手荷物検査の前にあるため、時間を気にしなくてはいけません。プライオリティ・パスの場合、出発前に慌てることなくゆったり過ごすことができます。

プライオリティ・パスの3つのデメリット

プライオリティ・パスはメリットが多い一方で、デメリットもあります。ここではプライオリティ・パスのデメリットを3つ紹介します。

ラウンジは入場料が必要

プライオリティ・パスでは専用のラウンジを利用できますが、それでも入室時に入場料が必要です。基本入場料は以下です。

会員ランク ラウンジ利用料
スタンダード 35ドル(税込)
スタンダード・プラス ・10回利用無料
・その後35ドル(税込)
プレステージ 無料

ラウンジに入った後は無料で飲食が楽しめますが、入る際に約3,000円ほど必要になる点がデメリットです。

参考:プライオリティ・パス「お申し込み

混雑時はラウンジに入場できない

ラウンジが混雑している場合、プライオリティ・パスを所有していても中に入れない場合があります。基本的にラウンジ利用は2〜3時間と決められているため、早めにチェックインして利用している人も多いためです。そのため搭乗前ギリギリではなく、他の便の発着を見越して到着すれば、利用している人と入れ替わりで混雑を回避できるでしょう。

シャワールームなどは順番待ちが必要

プライオリティ・パスのラウンジにはシャワールームが設置されていることが多く、空港までの道中で疲れた身体をサッパリして搭乗できます。しかし、シャワールームの数も制限されているため、混雑時は順番待ちをしなければいけません。

ラウンジと同じくせっかくお金を払っても利用できない可能性があるのは、デメリットと言えるでしょう。

プライオリティ・パス付きのクレジットカードの選び方3つ

実はプライオリティ・パスが付帯しているクレジットカードがあります。プライオリティ・パス付きのクレジットカードを選ぶ際には、「カードのランク」「年会費」「同伴者の料金」の3つの要素を考慮することが重要です。

カードのランクで選ぶ

プライオリティ・パスとは別に、クレジットカードのランクで選ぶ方法があります。旅行好きの人なら、ゴールドカード以上を選ぶことで、一般カードよりも旅行保険やその他サービスがぐっと豪華になります。例えばプラチナカードなら、手荷物配送サービスやコンシェルジュサービスなど、プライオリティ・パスと組み合わせることでより優雅な旅が楽しめるでしょう。

年会費で選ぶ

プライオリティ・パス付帯のクレジットカードを利用するためには、多くの場合年会費を支払う必要があります。例えば、プライオリティ・パスのプレステージ会員になれるカードでも、同じ特典を得られるものの、各カードごとに年会費が変わってきます。

年会費をなるべく抑えたい人は、同じ特典の中でも年会費が安いクレジットカードを選ぶようにしましょう。

同伴者の料金で選ぶ

プライオリティ・パス付帯のクレジットカードなら、同伴者料金が無料になる場合があります。カード自体の年会費は高くなる場合がありますが、旅行の多い方でお金にも余裕があれば、ぜひ検討してみてください。

プライオリティ・パスの利用方法

ここからはプライオリティ・パスの利用方法について見ていきましょう。

プライオリティ・パスの作り方

プライオリティ・パスのみの作成も可能ですが、クレジットカード本体の申し込み後、プライオリティ・パスを申し込む方法もあります。申し込み後、1〜2週間程度で発行されてから有効期限は2年間です。また期限更新も自動ではないので、よく注意しておきましょう。

プライオリティ・パスの使い方

プライオリティ・パスに無事登録できたら、あとはラウンジ入口にいる係員にカードまたはデジタル会員証(アプリから)を提示するだけです。入場の際にはパスポートや搭乗券が必要なケースが多いため、併せて持っておきましょう。

ラウンジへの入室が許可されると、無料の食事や飲み物、Wi-Fiなど、さまざまなアメニティやサービスを楽しむことができるようになります。

アプリでデジタル会員証が利用できる

プライオリティ・パスのアプリを利用すると、デジタル会員証(QRコードまたはバーコード)を使ってラウンジにアクセスできます。アプリのカードセクションまたはWebサイトの「マイプライオリティ・パス」で表示可能です。

プライオリティ・パス利用時の3つの注意点

プライオリティ・パスは、飛行機を利用する機会が多い方にとってとても便利なサービスです。しかしプライオリティ・パスを利用する際には、いくつかの注意点があります。ここでは、その注意点を3つご紹介しましょう。

申込から発行までに時間がかかる

プライオリティ・パスを申し込んだ場合、カードが発行されるまでには通常1〜2週間ほどかかります。そのため、近々旅行に行く予定がある場合は、早めに申し込むようにしましょう。申し込みは各クレジットカードのサイトか、プライオリティ・パスの公式サイトで行うことができます。

ラウンジによって滞在可能時間が限られる

ラウンジの滞在可能時間は、国や地域、ラウンジによって異なります。一般的に、プライオリティ・パス会員はどのラウンジでも2〜3時間滞在できますが、ラウンジによってこの時間が長かったり短かったりします。ラウンジをご利用になる前に、必ず制限時間をご確認ください。また混雑時には利用できない可能性があるのも覚えておきましょう。

航空会社によってラウンジの充実度が異なる

ラウンジで利用できる設備も、航空会社によって異なります。ドリンクやスナック、個室が用意されているラウンジもあれば、基本的な座席しか用意されていないラウンジもあります。利用するラウンジを選ぶ前に、どのような設備があるのか必ず確認しましょう。アプリ内からどのサービスが受けられるのかを確認できます。

プライオリティ・パスに関するQ&A

空港ラウンジとVIPラウンジの違いは何ですか?

空港ラウンジは、出発便または到着便の航空券を購入した人であれば誰でも利用できます。通常、これらのラウンジでは無料の食事や飲み物、快適な座席、専用トイレの利用が可能で、新聞や雑誌などのアメニティも用意されています。

一方VIPラウンジは、ビジネスクラスの乗客やプライオリティ・パス会員など、特別なステータスを持つ乗客のみが利用できるラウンジです。通常の空港ラウンジの特典に加え、プライベートバーやコンシェルジュサービスなど、より豪華なアメニティを提供するのが一般的です。

プライオリティ・パスの有効期限はどれくらいですか?

プライオリティ・パスの有効期限は、契約日から2年間です。有効期限を過ぎた後、引き続き特典をご利用いただくにはプライオリティ・パスの更新が必要です。プライオリティ・パスの更新は自動ではないため、改めて申し込む必要があります。

同伴者が子どもの場合は無料ですか?

子どもが保護者の方と一緒にプライオリティ・パス・ラウンジをご利用になる場合、基本的に子供の料金はかかりません。年齢はラウンジによって異なりますが、通常2〜3歳未満の子供が無料となっている場合が多いです。

プライオリティ・パスとラウンジキーの違いは何ですか?

プライオリティ・パスは、148カ国、世界1,300か所以上の空港ラウンジを利用できる会員制プログラムです。一方ラウンジ・キーは、世界100カ国、1,250箇所以上の航空ラウンジが利用できるサービスです。

主な違いは利用できるラウンジの数、単体で申し込めるかどうか、ラウンジの無料利用回数などです。全体的にプライオリティ・パスのほうが優秀ですが、ラウンジ・キーは年会費がかからない点が魅力です。

【まとめ】プライオリティ・パス付きのクレジットカードで旅行がもっと快適に!

プライオリティ・パスは、空港での時間を快適で楽しいものにしてくれるサービスです。プライオリティ・パス付帯のクレジットカードがあれば、世界中のVIPラウンジを利用でき、食事や飲み物の無料サービス、快適な座席、専用バスルームの利用など、その特典をフルに活用することができます。旅行の頻度が多い方や、1回1回の旅行を充実したものにしたい方はぜひ申し込んでみてください。

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