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Apple Pay(アップルペイ)とは?設定や使い方は難しくない?メリットや注意点を解説

Apple Pay(アップルペイ)とは、iPhoneなどにクレジットカードや電子マネーを登録することで利用できる非接触型決済サービスです。この記事では、Apple Payの仕組みや利用方法について解説します。

Apple Pay(アップルペイ)とは?仕組みをわかりやすく解説

Apple Payの仕組み

Apple Payでは、iPhoneやApple WatchなどのAppleデバイスで商品やサービスの代金を支払うことができます。

Apple Payを利用する際はアプリのダウンロードが不要です。ユーザーの端末にクレジットカードやデビットカード、Suica、PASMOなどの決済手段を連携させることで利用できます。ただし、すべてのクレジットカードや決済方法がApple Payに対応しているわけではないので、設定・利用前に確認しておくことが重要です。

Apple Payの対応デバイス

Apple Payを日本で利用する場合、iPhone 8以降、iPad Pro、iPad(第5世代以降)、Apple Watch(シリーズ3以降)のApple製デバイスで利用可能です。

Apple Payを利用できる店舗・サービス

出典:Apple

Apple Payは小売店やレストラン、映画館など多くの場所で利用することができます。店舗でのApple Payの利用可否は、以下の4つを確認することで分かります。

・Apple Payマークがある
・タッチ決済(Visa、Mastercard®コンタクトレス)ができる
・ID、QUICPayが利用できる
・モバイルSuica、モバイルPASMOが利用できる

また、Apple Payが利用できる場所については、Appleのウェブサイトにて確認することが可能です。もしくは、デバイスのマップアプリを起動し、検索ボックス内に「Apple Pay」と入力すれば確認することができます。

Apple Payの設定方法

クレジットカードを登録する場合

ウォレットアプリを開き、「クレジットカードなど」を選択。

カード情報を入力、あるいは写真でクレジットカードを撮影する必要があります。有効期限とセキュリティコードまで記入が完了し、利用規約に同意したら必要に応じてカードの発行会社が情報を確認します。
その後、Apple Payが利用できるようになります。ただし、カードの発行元によって専用アプリのダウンロードや、追加情報の提示が必要になる場合もあるので注意しましょう。

交通系電子マネー(Suica・PASMO)を登録する場合

ウォレットアプリを開き、「交通系ICカード」を選択。

「続ける」を押した後、チャージする金額の入力画面が出てくるので、チャージ金額を入力します。
その後、利用規約が表示されるので確認の上「同意する」ボタンを選択します。あとは本人確認をして、チャージ金額分の支払いができたら登録完了です。

Apple Payを利用する3つのメリット

1.店舗やオンラインストアでの決済がスムーズ

Apple Payは対応している店舗やオンラインストアで利用することができます。お店で支払う際はカードリーダーにカードを差し込んだり、パスコードを入力する必要はありません。非接触型決済のリーダーに端末をかざすだけで支払いが可能です。またオンラインショッピングでも、クレジットカード情報はすべて端末に保存されているため、入力する必要はありません。

このように、Apple Payを利用することでスムーズに決済を進めることができます。

2.クレジットカードやICカードを持ち歩く必要がない

クレジットカードやICカードの情報は、端末のウォレットアプリに格納できるため、持ち歩く必要がありません。ウォレットアプリでは複数のクレジットカードやICカードを登録することができます。そのため、一度Apple Payに登録すれば、財布の中身を整理し、クレジットカードやICカードを持ち歩く手間を省くことが可能です。

3.クレジットカードのポイントを貯めることができる

Apple Payで決済すると、他のクレジットカード決済と同様にクレジットカードのポイントを貯めることができます。そのため、スーパーやコンビニなど少額での支払いでも、現金からApple Payに変更するだけでポイントをお得に貯めることが可能です。

ただし、ポイントの付与については設定しているクレジットカードなどによって、条件が異なるケースがあるので注意しましょう。

【3つのケース別】Apple Payの利用方法

店舗での利用方法

店舗で利用する場合、まずは希望する決済方法を伝えましょう。ウォレットアプリを開き、支払いたいカードや電子マネーを選択します。Touch IDあるいはFace IDで認証が完了したら端末を決済端末に近づけ、画面に決済完了のメッセージが表示されたら支払い完了です。またモバイルSuica、モバイルPASMOで支払う場合は、Face IDなどの認証が不要なためスムーズに決済することが可能です。

オンラインストア、アプリでの利用方法

オンラインストアやアプリを利用する際、まずはApple Payに対応していることを確認しましょう。Apple Payのマークがあることが目印です。Apple Payで実際に支払う場合、まずは請求先の情報を登録します。次に、サイトやアプリ上の決済画面でApple Payボタンをタップし、Face IDなどで認証すれば決済完了です。

支払いオプションを選択し、支払いを確認します。認証すると領収書データが生成され、お使いのデバイスに確認メッセージが表示されます。

交通機関での利用方法

交通機関でApple Payを利用する場合は、モバイルSuicaやモバイルPASMOが対応していることを確認しましょう。例えば、バスや電車などの交通機関に利用できます。

利用する際は、自動改札機に設置されたリーダーにAppleデバイスをかざすだけで決済可能です。Apple Payに登録しているSuica、PASMOをエクスプレスカードに設定している場合は、画面がロックされている状態でも決済できるので便利です。

Apple Payのセキュリティは安全と言われる理由

Apple Payは安全で便利な支払い方法と言われており、ユーザーのデータを保護するよう厳重に設計されています。これからApple Payにおけるセキュリティ対策を4つ紹介します。

カード情報の暗号化

Apple Payは、Secure Elementチップを使用して、ユーザーのカード情報を保存します。これによりカード情報は暗号化され、専用のチップに安全に保存されるため、第三者がデータにアクセスすることはほぼ不可能です。

Face ID / Touch ID認証システム

Face ID / Touch ID認証システムにより、Apple Payでの決済前に本人確認を行っています。これにより、誰かが不正に支払いを行うことが非常に難しくなり、ユーザーのデータを保護することができます。

遠隔操作による紛失・盗難対策

Apple Payを搭載した端末を紛失・盗難にあった場合でも、Apple Payの利用を一時的に停止させることができます。これにより、他者からの不正利用を防ぐことができます。

非接触型決済によるスキミング被害の回避

Apple Payは非接触型決済により無線通信で支払いを行っています。そのため、物理的にクレジットカードを盗まれたり、スキミングにより情報を抜き取られる危険を減らすことができます。

Apple Payを利用する前に注意すべき4つのポイント

安全で便利な決済手段であるApple Payですが、ユーザーがサービスを利用する前に注意すべき点がいくつかあります。

デバイスの電源が切れると使えない

Apple Payは、端末の電源が入っていて、インターネットに接続されているときのみ利用することができます。逆に端末の電源が切れている場合は、決済に利用することができません。

バッテリー切れ時でも、モバイルSuicaやモバイルPASMOを使用できる場合がある

モバイルSuicaやモバイルPASMOは、電池が切れても端末に残っている予備電力で使用することができます。ただし、Apple Payを必要なときに利用できるようにするため、常に端末のバッテリーを充電しておくことを推奨します。

SuicaやPASMOを登録すると、本体のカードは使えない

Apple PayにSuicaやPASMOを登録すると、本体のカードは端末とのペアリングができなくなり、他のNFC対応システムでの利用もできなくなります。

Apple Payに対応していない店舗もある

日本国内の主要な店舗や飲食店ではApple Payに対応していますが、一部Apple Payなどの非接触型決済サービスに対応していない店舗があります。

13歳未満は利用できない

Apple Payは、Appleの規定により13歳以上の方のみ利用可能です。 13歳未満の方はApple Payを利用することができません。

Apple Payに関するQ&A

Apple PayとGoogle Payの違いは何ですか?

Apple PayとGoogle Payの主な違いは、Apple PayがNFC(Near Field Communication)を利用しているのに対し、Google PayはNFCとHCE(Host Card Emulation)という別の技術も使っている点です。Google PayはApple Payよりも多くのデバイスに対応しています。

Apple Payと電子マネーの違いは何ですか?

電子マネーはプラスチックカードにチャージを行うプリペイド方式のもので、Apple PayはAppleデバイスやNFC対応端末を使って決済できるサービスです。電子マネーの場合、利用したい電子マネーが対応しているお店ならどこでも利用できます。ただし、Apple Payは店舗と利用する端末の両方がNFC決済システムに対応している必要があります。

セブンイレブンなどのコンビニでもApple Payは使えますか?

セブン-イレブンなどのコンビニエンスストアでもApple Payを利用可能です。ただし、すべてのコンビニで非接触型決済に対応しているわけではないので、Apple Payが使えるかどうかは直接店舗に確認することをおすすめします。

Apple Payに登録すると支払いがスムーズに!カードレスの支払いも利用してみよう

Apple Payを利用することで、より簡単に決済を行うことができます。クレジットカードやICカードの持ち運びが必要なく、決済もシンプルで便利です。さらに、Apple Payのセキュリティ機能はハードウェアとソフトウェアの双方に組み込まれており、双方の利用者の取引を保護しているため安心です。

Appleデバイスをお持ちの方は一度、試しに利用してみてはいかがでしょうか。

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